「健康」をテーマに書いてます!パーソナルジムリミットの中田です。
肩を動かすのに痛みがある方いらっしゃいますか?
「四十肩」「五十肩」など肩にまつわる症状も多いですよね。
そもそも肩ってどこ?っていう方もいらしゃいますか?
今日は、その「肩痛」について解説します。
肩ってどこ?
そもそも「肩」ってどこだろう?肩こりは首のあたりだし、四十肩とかは腕の付け根周辺が痛みますよね。
肩の構造
前側に’鎖骨’、後ろ側に’肩甲骨’があり、この肩甲骨には、上腕骨の頭(上腕骨頭)が収まる部分があります。
ここは、関節窩と呼ばれ、関節面には、軟骨があり、腕の動きをスムーズにするのに役立っています。
構造から見えてくる肩のメリット、デメリット
膝、肘では、曲げ伸ばしといった簡単な運動をします。しかし、肩では、上げる、下げる、回すなど複雑な動きが求められます。
そのため肩は関節の受け皿が小さい、動かしやすい構造になっています。
しかし、このような構造をとることで、不安定で、脱臼しやすいというデメリットも生じます。
肩の不安定さを補うインナーマッスルと軟部組織
肩の構造は非常に不安定です。この弱点を補うために、インナーマッスル・関節包や靭帯・関節唇といった様々な軟部組織があり、肩を支えています。
インナーマッスル
肩関節の不安定な構造を補うためにおおきな役割を果たしている組織が、インナーマッスルと
呼ばれる4つの深層筋です。
それぞれ棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋と呼ばれ、関節を4方向から支えています。
インナーマッスルをうまく収縮・連動させて、上腕骨頭を関節の受け皿にしっかりと押し当てることで、肩の支点を作ることができます。
関節包
インナーマッスルと上腕骨頭の間には関節包と呼ばれる袋状の軟部組織があります。
この袋は一部、靭帯状となって補強されています。
このような関節を包み込む靭帯があることで関節がより安定しています。
関節窩、関節唇
関節窩と呼ばれる受け皿で骨同士が組み合わさりますが、関節窩の淵には、関節唇という線維性の軟骨がついており、
関節の安定性を向上させています。
肩が痛いときに考えられる病気
骨や関節の病気による肩の痛み
頚肩腕症候群
日常的にタイピングなどをよく行う人などに見られることがある、首が回らない、肩が痛い、首が凝る、腕がだるいといった症状を主とする病気です。同じ腕の位置が長時間続くことなどによって,
神経や筋肉が疲労することが原因として考えられます。
肩関節周囲炎
肩の関節の周囲に炎症が起きる病気で、一般的には四十肩・五十肩と呼ばれています。
肩の痛みや動かしづらさ、特に痛くて腕が上がらないなどの症状になります。
原因
五十肩の明らかな原因は分かっておりませんが、加齢に伴い骨、軟骨、靭帯、腱など関節の組織に炎症が起こることで、
生じると考えられています。その他、運動不足や寒さによって血液の循環が悪くなると、五十肩が発症しやすくなると言われています。
症状
五十肩の症状は、五十肩の進行に応じて急性期、慢性期、回復期の症状に分かれます。
急性期
五十肩が発症してから約2週間までを急性期と呼びます。急性期では、運動時だけではなく、安静時や夜間でも肩の痛みが現れます。
この時に、肩の痛みを気にしてあまり動かさないと、肩の動く範囲が徐々に狭くなる原因になります。
慢性期
急性期を経て慢性期には、肩の痛みは徐々に軽減します。しかし、この時期はまだ肩の動く範囲が狭いままで、
この状態は約6か月続きます。
回復期
慢性期が約半年ほど経過すると、回復期に入ります。回復期に入ると、関節の痛みや動きが徐々に軽快していきます。
自然治癒の場合、この3つの段階をへて回復するまでに通常約1年前後かかると言われています。
しかし、半数の方は、痛みや可動範囲が制限されることが平均して7年続くと言われています。
治療
五十肩の治療には、保存療法と手術があります。
保存療法は関節の痛みを和らげ、可動範囲を広げることを目的に行われます。薬物療法、運動療法、理学療法が一般的で、
薬物療法では消炎鎮痛剤やテープ状の外用薬などが検討される子tが一般的ですが、痛みが強い場合には,
ステロイド剤と局所麻酔剤を混ぜた薬、高分子ヒアルロン酸ナトリウムなどの注射が検討される。
また運動療法や理学療法では、痛みを和らげるための生活習慣を指導するほか、可動範囲を広げられるような
リハビリテーションなどが検討されます。
これらによって改善しない場合は、手術が検討されます
予防
肩の血流の循環を良くするために、肩を温め、適度に動かすことが大切です。
具体的には、入浴時などにしっかり肩を温めることで、日常的に肩を冷やさないように工夫しましょう
頚椎症
首の骨は頸椎という骨が連なって構成されていますが、この骨と骨の間でクッションの役割をしている
椎間板が加齢などによってつぶれてしまい、その結果痛みや首が回りにくいなどの症状を出すのが頚椎症です。
頸椎椎間板ヘルニア
首の骨と骨の間にある椎間板が正しい位置からずれ、飛び出してしまう病気です。
飛び出した椎間板が近くの神経を圧迫することで、首や肩の痛み、のどの痛みやしびれなどの症状が現れます。
まとめ
今日は「肩はどこ?」とその「症状」について書かせていただきました。次回は、その原因と対処法について、
書いていきたいと思います!
また次回も何卒よろしくお願いいたします!