健康-体内時計編

おはようございます。パーソナルジムリミットの中田です。

本日から、「健康」をテーマに体内時計について紹介させていただきたいと思います。

本日のテーマは
体内時計とはなにか

体内時計と健康とは?

概日リズム(サーカディアンリズム)を形成するための24時間周期のリズム信号を発振する機構。


生物時計とも呼ばれる。脳内の視床下部の視交叉上核に存在する。

生物は、地球の自転による24時間周期の昼夜変化に同調し、ほぼ一日の周期で体内環境を積極的に変化させる機能を持っている。

この機能がゆえに、一日の流れ、例えば起きる時間、寝る時間、食事する時間、活動が活発にできる時間など一日の流れの中で適している時間がある。

そして、その機能を最大限生かすことで健康的に生活することにつながります。

親時計と子時計?

体内の時計には

「親時計」と「子時計」と呼ばれるものがある。

親時計とは?

中枢時計とも呼ばれ、脳内の視床下部にある視交叉上核と呼ばれる部位に存在する。

非常に小さい神経核になりますが、光の情報を目の網膜より受容する。

この光によって、親時計の時刻が調整される。

子時計とは?

末梢時計とも呼ぶ。視交叉上核以外の脳部位や肝臓、腎臓、脂肪、筋肉などあらゆる場所に存在する。

子時計の定義は、それらの臓器の細胞内で時計遺伝子の発現に日内変動があることであり、ほぼすべての臓器、細胞に当てはまる。

それぞれ子時計は、例えば肝臓ではエネルギー代謝、糖吸収・糖新生、脂質分解、異物代謝などに日内変動をもたらす。

他には筋肉における筋合成などにも日内変動制御がみられる。

親時計から子時計に

末梢臓器にある子時計は、親時計から主に3つの経路を介して時刻情報を受け取る。

1つ目は、神経系であり、特に交感神経系であるノルアドレナリンやアドレナリンを介して時刻情報が伝わる。

2つ目は、ホルモンなどの液性因子を介した経路で、特に視床下部ー下垂体ー副腎系や視床下部ー下垂体ー性腺系などの日内リズムを介する。

3つ目は、摂食などの行動を介した経路である。親時計が睡眠ー覚醒リズムを制御し、それによって摂食リズムが生まれる。食・栄養は、子時計に直接時刻情報として
伝わっていくことがわかっている。また体温変化も時刻情報となる。

同調とは?

先ほど書いた時刻情報の伝達システムを「体内時計の同調」と呼ぶ。また、光や食事など時刻情報となり得る刺激を「同調因子」と呼ぶ。

私たちヒトの体内時計は24時間ピッタリに刻むことができず、毎日一定時間のずれが生じていることがわかっている。

そのずれは、ヒトでは数分から数時間まで、個人差がある。ある研究結果では、ヒトの体内時計は24.1時間周期であった。

同調が上手くを行われないと、体内時計と外界との時刻差が生まれて、時差ボケを起こすことになる。

慢性的な時差ボケは、体調不良や生活習慣病などの疾患発症の原因となる。

まとめ

1.視床下部に親時計、体のあらゆる組織、細胞に子時計がある。
それらの時計は、様々な生理機能に日内リズムをもたらす。光、食・栄養、運動などにより、体内時計は外部から時刻情報を受け取る。

2.親時計は、網膜ー視神経を通じて、光情報を受け取る。親時計は、様々な経路を使い、子時計に時刻情報を送る。

3.ヒトの体内時計は、24時間ではない。様々な同調因子(光、食事など)を使って、そのずれを同調させる必要がある。

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この記事を書いた人

中田 大樹

personalgymLIMIT新宿店オーナー兼パーソナルトレーナー。RentalgymBIG代表。

2017年5月24/7workoutに入社。約4年間で4店舗、店長を務める。(秋葉原、神楽坂エリア、自由が丘)自由が丘店で、年間成約率全国一位を獲得。
2021年2月独立。
2021年8/21より、『RentalgymBIG』OPEN。
2022年2月より『PersonalGymLIMIT新宿店』OPEN。